
4:部屋にかざる
6月の終わりが近づき、
梅雨も折り返し地点。
梅雨が明ければお洗濯もおでかけも
困る日は少なくなりそうですが、
きっとお部屋のあじさいは
雨が恋しくなるのかな、と思います。
小さなガク
(花びらのように見えるところ、実はガクなんです)
にシワが溜まり
枯れゆく姿を想像すると、
そのまま雨を一緒に楽しんだ思い出も
なくなってしまうような気がして
すこし切なくなりました。
どうにかしてあじさいを
このままお部屋に残せないかな、と考えたとき
思いついたのが「ドライフラワー」でした。
思えば私は、
あじさいがドライフラワーになっている姿を
見たことがありません。
一体どんな姿になるんだろう…と思い調べてみると、
想像以上に素敵な姿をしていました!
一年を通して楽しめるドライフラワーなら、
これから毎日あじさいを楽しめます。
梅雨が明けてからお部屋のあじさいを
「ドライあじさい」にしてみるのもなんだか面白そう。
想像するだけで梅雨明けが楽しみになってきました。
そんな梅雨の生き生きとした姿とは少し違う、
雰囲気のあるドライあじさいをみなさんにも
ご紹介できたらと思います。
お部屋の中に自然の落ち着きを 秋色あじさい
一番色の変化が少ないのが
「秋色あじさい」
とよばれる緑や深い赤色のあじさいです。
ドライにすることで
より落ち着きのある色合いになります。
特に緑色のあじさいは、
観葉植物などのグリーンとは
また違う雰囲気の緑色で、
素敵な色合いだな、と見とれてしまいました。
読書をしている中、涼やかな風が吹けば
あじさいがかさかさと
静かに音を立てる景色が思い浮かびます。
質感や色合いも変わるからこそ、
生花では分からなかった
ドライならではの魅力が楽しめそうです。
今までどおり花瓶に入れるのも良いですが、
窓際に吊るしたり、本棚に置いてみたり、
お水が要らないからいろんな飾り方ができそうですね。
幻想的なあじさいの世界
テーブルの上に置いたり散らしたりするだけでも、
お部屋におしゃれな空間が広がります。
よく見るとあじさいのガクが透き通って
ところどころ穴があいている様みえます。
拡大すると…
なんとも幻想的な姿をしていました!
水分が抜けて透き通るほどの薄さに
なったからこそ美しく広がる葉脈は、
びっくりするほど繊細。
あじさいは見れば見るほどに
奥深くて楽しいお花ですね。
色が抜けて白や茶色になったあじさいも
また不思議な気品があります。
もともと存在感のある大きさなので
ドライにしても小さくなりすぎず
飾りやすい大きさなのも魅力的ですね。
ふわりと軽いリース
最後はドライあじさいのリース。
あじさいだけで作られた
とってもシンプルなリースですが、
ピンクとグリーンのナチュラルな色合いで
ドライあじさいにしか出せない
ノスタルジックな雰囲気があります。
水分がないのでふわりと軽い
ドライあじさいのリースは、
飾る場所も選ばなさそうですね!
窓の近くに飾って、
雲ひとつない晴天や色とりどりの紅葉や
真っ白な雪景色など
一年を通して見える梅雨以外の窓の外の景色を
あじさいと一緒に眺めてみたいな、
なんて思いました。
想像以上に繊細で美しいドライあじさいは、
生花やプリザーブドフラワーとは
また違った魅力がたくさん溢れていました。
まだまだ梅雨明けには時間がかかりそうで、
あじさいたちと雨を眺める暮らしも
しばらく楽しめそうですが
梅雨が明けてもあじさいと一緒に
暮らしていけると思うと、なんだか嬉しく思います。
それはまるで
新しい家族の一員が増えたかのような感覚です。
はじめは
「彼に梅雨を楽しんでもらおう!」
と思いお部屋に迎え入れたあじさいでしたが、
朝起きたら顔を洗うより先にお水をあげたり、
花瓶をきれいにしたついでに
お部屋のお掃除が始まったり、
夜ごはんと一緒にテーブルに並べたりしているうちに
あじさいのいる暮らしは
もはや私たちの日常となっていました。
そんなあじさいがずっとそばにいると思うと、
梅雨だけでなくこれからの暮らしも
もっともっと彩り豊かに楽しめる予感がします。
天気予報で続く雨マークに
ちょっとテンションが下がった時には
お部屋の中にあじさいを迎えてみてはいかがですか?
雨の日を素敵な1日に変えてくれる、
小さな家族が増えるかもしれません。
Fin.
ひとつひとつ心を込めて手作業でお作りしている
グラウンドのお花をぜひご覧下さい